ロンシャンの礼拝堂
8月16日、バーゼルから電車を乗り継いでロンシャンへ。
駅からタクシーで教会のある山頂へ向かう。途中、腕に入れ墨を入れた運転手さんが「あれが教会だよ」と、小鳥のようなつぶやき声で前方を指差した。緑に囲まれた山の天辺に、ロンシャンの礼拝堂はぼってりと建っている。
頂上に着くと、ぱらついていた雨がやんだ。小鳥の運転手さんと、1時間30分ほどパーキングで待機してもらう追加料金の約束をして、ゆっくり教会の方へ向かった。
コルビュジェが手がけた作品のなかでも、とくに訪れて見てみたかったロンシャンの礼拝堂。有名な屋根のカーヴの具合は、下から見上げると、鳩のおなかのようにつるりとしている。その佇まいは、教会という厳かな場所ながら、どこか愛らしくも見える。
それにしても。青空が、こんなに似合う教会を、私は他に知らない。
真っ白だと思っていた外壁は、すこしくすんだグレイッシュで、手で触れるとざらざらごつごつしている。大小の小窓にはめられた色ガラスは、埃で薄曇り、ところどころにヒビが入っていた。決して美しいだけではない。ざらつく壁に寄りかかって居ると、この教会が深く大地に根を下ろし、おだやかに時を刻んでいる、そう感じられた。
売店で売られていた小さなバラのペンダントトップは、この旅を終えてから、毎日私の胸元にある。
ロンシャンの礼拝堂Chapelle de Notre-Dame-du -Haut:バーゼル中央駅BASEL SBBから電車でミュルハウスMUIHOUSE-VILLE、ここで乗り換えてベルフォーBELFORTまで1時間30分くらい。往復40CHF 。駅からタクシーで20−30分ほど山頂を目指す。タクシーは気まぐれにしかやってこない。駅前のカフェのマダムに呼んでもらおうと頼んでみると「電話しても来ないから、待つしかないわよ」。参考までに、ロンシャンの礼拝堂への往復+1.5時間の待機で、75CHF。
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